• 読書メモ:ゆらぐ脳

    Posted on 6月 23rd, 2009 haru No comments
    ゆらぐ脳
    ゆらぐ脳
    • 発売元: 文藝春秋
    • 価格: ¥ 1,300
    • 発売日: 2008/08/07

    ★★★★☆

    最先端の脳研究と池谷氏のグチ

     最先端の脳の研究内容の紹介と共に、池谷氏の独創的な脳研究へスタンスが
    かいま見られる。

     そのスタンスは、脳研究の主流である分子生物学的な考え方から離れる。
    「仮説の検証」というからも一歩距離を置き、
    意図せずに得られる「偶然」の結果を、意図的に起こしやすくしている。

    • 目的を明確に定めたら分からなくなることも多いのではないのか
    • ともかく何が起こるか分からないから、いろいろ試してみなければ
    • 他分野の発表にこそヒントが転がっていまる
    • 私のモットーは「科学的な論理を詰める」よりも
      「好奇心」を先に走らせること

     他にも、一般に信じられている学説が実は覆されているというトリビアも。

    • 男女の一日に使用する単語数は女性が3倍多い、わけではない
    • 脳梁の太さは女性の方が太い、わけではない

     脳梁の話は思い切り信じてました。

     池谷氏の著書は昔のものから読んでいるが、Scienceの、
    しかもarticle(すごいやつ)で論文が掲載されたりと、
    研究者として着実にステップアップしているようだ。

     思考も徐々に変化しているのが読み取れ、過去の著作を読んでいる
    人にとってはおもしろいところだろう。
    そうでない人にとっては、脳と科学について軽く読める本
    (本人は「グチを集めた」と言っている)。★3つ寄りの4つ。

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