• 読書メモ:手紙屋 蛍雪篇

    Posted on 9月 22nd, 2009 haru No comments
    手紙屋 蛍雪篇〜私の受験勉強を変えた十通の手紙〜
    手紙屋 蛍雪篇〜私の受験勉強を変えた十通の手紙〜
    • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
    • 価格: ¥ 1,575
    • 発売日: 2007/12/28

    ★★★★★

    喜多川泰氏の「手紙屋」の続編。
    さすが喜多川氏。いい本だ。

    「手紙屋」は、就職活動に悩んでいる大学生が主人公だった。
    この「蛍雪」編は、受験勉強に悩んでいる女子高生が主人公だ。
    塾の経営者である喜多川氏らしく、学生たちに向けたメッセージが伝わってくる。

    勉強は、つまるところモチベーションである。
    なぜなら、最良の結果を出すためには、それだけの努力が必要で、
    その努力を支えるものがモチベーションだからである。

    いい大学に行って、いい会社に入って・・・というお題目をリアルに感じ、
    長い受験勉強のモチベーションとできる人はどれくらいいるのだろうか。

    途上国の人たちは勉強の激しさが違うというのも、
    それだけのモチベーションを持っているからだ。
    自分が勉強して10人の家族を養っていくんだ、という考えの人と、
    自分が勉強をしなくても困るのは自分、という考えの人では
    モチベーションに差が出るのは当然だろう。

    だから、私は先進国の恵まれた環境の人は、
    モチベーションで途上国の人に勝つことは難しいと考えていた。

    しかしこの本は、その「勉強」のモチベーションについての認識を
    新たにしてくれるものだった。
    ハングリーな環境になくても、強いモチベーションを持てる可能性が
    あるのだと思えた。

    自分が受験勉強の前にこの本を読んでいたら、
    受験勉強の結果は、そして大学での生活は
    どう変わっていただろう?と思った。
    そして、読んでおきたかった、とも。
    まぁ出版されてなかったからムリなんだけど。

    勉強は生きている限り続くもの。
    学生以外の人にもオススメ。★5つ。

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  • 読書メモ:強育論

    Posted on 9月 13th, 2009 haru No comments
    強育論-The art of teaching  without  teaching-
    強育論-The art of teaching without teaching-
    • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
    • 価格: ¥ 1,470
    • 発売日: 2004/03/17

    ★★★☆☆

    「合格パズル」など独特の指導方針の宮本氏が語る教育論

     勉強は、ほめられるとか、何か買ってもらうとかの外的な報酬ではなく、
    考えること自体を楽しむという、内的な報酬づけが望ましい、
    というのは同意できる。

     子供を他の子供と比べて「できが悪い」などと言うのは、
    自分の遺伝子が入っている以上天に唾することだし、絶対に慎むべき、
    という意見にも同意できる。

     しかし。何か違和感がある。

     原因を考えてみたのだが、おそらく以下の点だろう。ある部分では
    「学習は成長するためにするもので、受験に目標を置くのはまちがい」
    と書かれている。しかし、中学受験を終えた生徒のその後については
    「現役で慶応に受かった」
    「一浪で東工大に入った」
    などと学校名を重視している部分が見られた。
    大学受験こそ、目標に置くのはまちがえているはずなのに・・・
    という思いが違和感の正体と感じた。
    大学受験こそ、成功しなかったときのダメージは大きいのだから、
    大人が結果にフォーカスするのは危険なのではないだろうか。

    ただ、中学受験生でかなり実績を残している人なので、
    その指導方針は確かに有効なのだろう。
    しかし、しっくりいかない感じが残った。

    理由は、喜多川氏の「聡明舎」の方針に共感しているからだと思い至った。
    どういう塾を選ぶかは人それぞれなので、色々な形があっていいのだろう。
    そんなわけで私の★3つ。

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  • 読書メモ:探究する力

    Posted on 8月 29th, 2009 haru No comments
    探究する力
    探究する力
    • 発売元: 知の探究社
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2009/02/15

    ★★★★☆

    TCS(Tokyo Community School:http://tokyocs.org/)のお話。
    学校の勉強は、やらされている感があった。
    まぁ、実際にやらされている訳なのだが。
    しかしやらされていない、自分の興味でする勉強は、実は楽しい。
    この感覚に近いほど楽しくなるのだろう。

    TCSは、「探求型」の学習を行う全日制の小学校。
    では「探求型」とは何ぞやということだが、
    知識詰め込み型の受け身の学習ではなく、
    フィールドワークを多用し、生徒達がテーマに沿って自発的に
    行動を起こしていく、というもの。

    みずみずしい体験を伴った学習であるため、座学の知識とは深さが違う。
    その分時間もかかるのだろうが、体験した記憶は容易に消えないので、
    長い目で見るとずっと良いコストパフォーマンスなのだと思う。

    本の前半は探求型学習の実例紹介、後半は現在の探求型学習に至るまでの
    道のりと考え方の紹介となっている。
    前半で紹介されている、子供たちのイキイキとした姿がとても印象的だ。

    TCSでの学習は、「知りたい」「わかりたい」という内的な欲求を
    伴う学習であり、学習の理想の形にかなり近いように思う。
    おもしろかった。★4つ。

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  • 読書メモ:つなげる力

    Posted on 5月 23rd, 2009 haru No comments
    つなげる力
    つなげる力
    • 発売元: 文藝春秋
    • 価格: ¥ 1,500
    • 発売日: 2008/09/10

    ★★★★★

    ・リクルートから中学校の校長になった著者の「つなげる」試みの数々

    1.教職を目指す学生ボランティアと放課後や土曜の生徒をつなげる
    →ボランティアは現場での継続的な経験が得られる
    →学校側はコストを抑えて生徒の成績向上が得られる
    →生徒もお兄さんお姉さんと一緒に勉強ができ、成績も上がる

    コストを最小限に抑え、かつ全員が満足する仕組みが作られている。

    2.学校と学習塾をつなげる

    サピックスの教員を平日の夜や土曜に招き、高額な学習塾に通う以外の方法(半額以下)で、
    トップ校を目指す機会を生徒に提供する。
    →学校でカバー不足になりがちな、できる子のケアの仕組み
    →学習塾にも顧客創出機会のメリット

    リクルートでも数々の成果を残してきた、優秀なビジネスマンである著者。
    こういった人が校長をすると、これだけのことができるのかと非常に感心させられた。

    この本を読んで感じたのは以下のことである。

    • 「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ」であることの確認(参考:アイデアのつくり方
    • ただし、新しいアイデアを形にするには、必ず発生する数々の障害をクリアし、現実に回っていく仕組みを考え、実現する能力が必要
    • 「人は、あなたとつながりたいと思うときに動き、そう思わないときには本気では動かない」

    本の作りもすばらしい。章毎のまとめの図もわかりやすい。
    最終章は学校以外の試みについて書かれているが、
    こちらも仕事の進め方としてみると非常に参考になる。

    学校改革のストーリーとしても楽しめる他、学ぶべき点も非常に多い。
    読み手次第でさまざまな刺激が得られるだろう。

    文句なしにオススメの良著。★5つ。

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  • 読書メモ:成功の教科書 熱血!原田塾のすべて

    Posted on 3月 2nd, 2009 haru No comments
    成功の教科書 熱血!原田塾のすべて
    成功の教科書 熱血!原田塾のすべて
    • 発売元: 小学館
    • 価格: ¥ 1,260
    • 発売日: 2005/02/26

    ★★★★☆

     著者は高校の先生で、生徒に目標管理をさせることで、部活で驚異的な結果を残すことに成功している。その手法と考え方を紹介しているという本。なまじ社会人がやっている目標管理よりずっと真剣。結果が出るのも頷ける。

     説明も具体的で参考になる部分が多かった。

    ・成功すると決める
    成功している状態を、より具体的に鮮明にイメージする。そこからの逆算でやることを決める。「目標」は与えられるのではなく「本人にとって本当に価値のある目標」にする。

    ・目標設定
    二週間先から。「最高」「絶対できる」「中間」の3つのレベルで設定。ノルマ(何件達成)にしない。感情を目標にしない。できることを達成し続けることで、自信に繋がり心が強くなる。立派な大きな目標にしすぎない。

    ・過去の分析
    最高の自分と最低の自分を把握し、日々の生活から最高の自分に近づくようにする。成功する人はよく準備し、最高の自分の状態に置くことがうまい人。

    ・継続するために
    目標を目につくところに。他人に伝える。成功イメージを口に出す。元気が出る動作、言葉を決める。達成した自分へのごほうび(利益)を考えておく。物心両方。

    ・成功する人は「真面目・素直・一生懸命」。

     参考になる部分が多かった。★4つ。

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