• 読書メモ:フラット化する世界(上)(下)

    Posted on 4月 13th, 2009 haru No comments
    フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
    フラット化する世界 [増補改訂版] (上)
    • 発売元: 日本経済新聞出版社
    • 価格: ¥ 2,100
    • 発売日: 2008/01/19
    フラット化する世界 [増補改訂版] (下)
    フラット化する世界 [増補改訂版] (下)
    • 発売元: 日本経済新聞出版社
    • 価格: ¥ 2,100
    • 発売日: 2008/01/19

    ★★★★☆

     有名な本書だが、今ごろ読んでみた。

     内容は伝え聞いて知っていた通り。ネットの発達により世界の距離が縮まり、また距離を超えた仕事のアウトソーシングも進行している。このことを「フラット化」というキーワードで述べているわけだが、その要因を大きく3つにまとめている。

     PC1台あれば、距離を超えて世界中から情報を手に入れ、コミュニケーションを取ることができるような「場」ができたということ、その場を利用する「人」が爆発的に増えたこと、その人たちが場の新しい「使い方」を身につけ始めた、という3つである。本書ではこのこと「三重の収束」と呼んでいる。

     
     確かに、「場」はできた。日本はインフラも十分発達していて、ユーザーもブロガーも非常に多い。しかしこの「フラット化」を活用している人は非常に少ない。それは言語の問題があり、またフラット化の恩恵に預からなくても日々暮らしていけるという環境の要因もあるだろう。

     扉が開かれている。では、その扉はどうすれば開くのだろうか。


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  • 読書メモ:おもてなしの経営学

    Posted on 12月 8th, 2008 haru No comments
    おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
    おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由 (アスキー新書)
    • 発売元: アスキー
    • 価格: ¥ 790
    • 発売日: 2008/03/10
    • おすすめ度 3.5

    ★★★★☆

     「Life is beautiful」の中島聡氏の本。

     Appleの強みは、ハード・ソフト面での徹底的なUesr Experienceの設計(=おもてなし)にある、という話が最初。次は月刊アスキーでの連載内容の再掲。ここまでで前半2/3。残りは西村博之、古川享氏(マイクロソフト日本法人元会長)、梅田望夫氏との対談。ここは読み物。

     中島氏がすごいhackerであるということは知っていたが、古川氏との対談でかつてのASCII、Microsoftの内情が語られている中で、WindowsやExplorerのインターフェースの開発に関わった凄腕であることを、この本を読んで初めて知った。

     「パラダイス鎖国」と同時期に読んだのだが、個人的には技術的な話が多い本書の方がおもしろく読めた。Microsoftにいた氏であるだけに、MicrosoftとAppleの対比の説明には、説得力がある。ビル・ゲイツはGeekと見られているが、彼の強みはむしろスーツ族としてのビジネスの進め方にある、という話もおもしろい。

     ITが好きな人には★4つ。好きでない人には3つかな。

    ちなみに中島氏は最近iphone向けのソフトを開発しで、会社を立ち上げてリリースしている。
    その経過がサイトに書かれていて、おもしろい。

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  • 読書メモ: パラダイス鎖国

    Posted on 12月 3rd, 2008 haru No comments
    パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
    パラダイス鎖国 忘れられた大国・日本 (アスキー新書 54)
    • 発売元: アスキー
    • 価格: ¥ 760
    • 発売日: 2008/03/10
    • おすすめ度 4.5

    ★★★☆☆

     Tech Mom from Silicon Valleyの海部美知さんの著書。

     日本は国内市場が大きく、サービスも住み心地も良い。国内でかなり事足りてしまうため、若者の海外志向も低下している。などの内容については他の書評に譲る。
    影薄くなってるよニッポン〜『パラダイス鎖国』

     個人的な感想としては、内容をもう少し絞っても良かったと思う。読後、「パラダイス鎖国」というキャッチーなフレーズの意味合いは、確かに頭に入った。しかし内容が、日本の貿易収支から経済の方向性についてなど多岐にわたるため、一つ一つの議論が詰め切れていない。
    このことが、今一つ納得感が持てなかったという読後の感想につながっている。説明が足りないというか。

     梅田望夫氏の解説にもある通り、著者は表現が難しい状況に対してキャッチーなフレーズを作り出すのがうまい。だからこそ、一つ一つの言葉にしっかり説明をし、肉付けをして血を通わせてほしいと思った。★3つ。

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  • 読書メモ:グーグル革命の衝撃

    Posted on 10月 15th, 2008 haru No comments
    グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)
    グーグル革命の衝撃 (NHKスペシャル)
    • 発売元: 日本放送出版協会
    • 価格: ¥ 1,050
    • 発売日: 2007/05

    ★★★★☆

     皆さんご存知Googleという会社についての本。Stanfordの学生2人がページランクという手法を使った検索エンジンを開発して、コンテンツ連動のオンライン広告によってメキメキ成長して来て、福利厚生が異常に充実してて倍率が異常に高く天才が集まってますよ、というところはよく知られたところなのでいいだろう。

     本なのだからその先がないとしょうがないわけだが、インチキSEOへの対策、グーグル爆弾と呼ばれるイタズラ、個人情報の取り扱いについての係争など、ネタは色々あって楽しめる。

     しかしストリートビューの件でもわかる通り、この企業の懸案事項はプライバシー保護とのバランスである。広告ビジネスの成長もさすがに鈍化しているが、もはやインフラとなっている感もあるGoogle、今後どういった方向に進もうとしているのか注目したい。

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  • 読書メモ:スティーブ・ジョブズ-偶像復活

    Posted on 8月 20th, 2008 haru No comments
    スティーブ・ジョブズ-偶像復活
    スティーブ・ジョブズ-偶像復活
    • 発売元: 東洋経済新報社
    • 価格: ¥ 2,310
    • 発売日: 2005/11/05

    ★★★★☆

     Appleの創始者にしてAppleを一度クビになり、NeXT、Pixerの経営者を経てAppleに帰ってきたカリスマ。技術とデザインに長けた天才的な経営者、というイメージが彼にはある。しかし彼の内面はもっと複雑であるということが、この本を読んでわかった。

     彼の周囲の人を巻き込むカリスマ性を持つ一方で、自分と意見が合わない者なら、長年会社を支えてきた部下に対してすら、かなり厳しい、むしろ人の血が通っていないかのような仕打ちをしたりする。人を惹きつける魅力はあるのだろうが、彼の下で働くのは相当つらそうだ。

     彼のプレゼンテーションの才能は、掛け値なしに天性のものだ。一方、技術については、彼はさほど精通している訳ではないようだ。デザインに対するこだわりは尋常ではなく、それはしばしば技術的な限界を超えた要求となって現れ、結果として設計ミスの製品となって現れる。最近はかなりヒットが多いが、以前は売れないものを作っていたのだ。

     にしても、コンピューター、アニメ、音楽と3つの分野で大ヒットを飛ばした彼の業績というのは掛け値なしにすばらしいものだ。Appleに興味がある人は面白く読めると思う。ただし、長いので読むのに時間がかかるのが難点。


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