• 読書メモ:なぜ会社は変われないのか

    Posted on 9月 27th, 2009 haru No comments
    なぜ会社は変われないのか―危機突破の企業風土改革 (ビジネス戦略ストーリー)
    なぜ会社は変われないのか―危機突破の企業風土改革 (ビジネス戦略ストーリー)
    • 発売元: 日本経済新聞社
    • 発売日: 1998/01

    ★★★★☆

    言ってもムダ。言い出しっぺが損をする。
    これは、変化する力が失われた組織を包む雰囲気である。

    基本的に、人は変化を恐れるものだ。
    これは、人の集合体である組織も同じだ。
    しかし、変化できない組織は、外部環境の変化に対応できない。
    対応できなければ、生き残れない。生物と同じである。

    変化を起こすには、安定、不活性な雰囲気を、
    あえて不安定、活性な雰囲気にすることである。
    これが、企業風土を変える、ということになる。

    しかし、言うは易し、行うは難し、である。
    企業風土というのは、人の思考パターンの集合体と言える。
    従って、企業風土の変革というのは、多くの人の思考パターンを変えることを意味する。
    一人の人の考え方を変えるのも難しい。
    多くの人を変えるともなれば、なおさらである。

    よくあるやり方としては、こんな感じだろうか。
    コンサルタントが入って、経営陣を含んだプロジェクトグループを結成。
    企業の歴史や風土、強みなどの意見を集約、分析し、
    ミッションステートメント的な文言をがんばって作成。
    組織や制度をいじって、それが各部署へトップダウンとして降ってくる。
    現場は降ってきたから「またか」的な雰囲気でとりあえず対応・・・
    こんな方法で、人の考え方が変わるだろうか?

    本書のストーリーから浮かび上がってくる方法は、
    上のようなものとはかなり異なる。
    簡単に言うと、トップダウンの重要性は認識しつつ、
    「やらされている」感をなくすボトムアップを重視するという感じだ。

    以下、メモした部分。

    • マジメなことを言いあえる関係、場(オフサイトミーティング)を作る
    • ミーティングと会議の役割を分ける
       議論⇔情報の伝達、少人数⇔多くても可、長くかかる⇔できるだけ短く
    • 変革には、マネージメント層が重要
    • 二割の社員が変わればいい

    風土の話は、企業だけではなく、人が集まる組織であれば
    多かれ少なかれ共通している話だ。
    多くの人が何かしらの組織に所属しているだろうから、
    組織をよくしたいと思う人にはどこかしら参考になる部分があるだろう。

    ちょっと読みにくい部分もあったが、おもしろかった。★4つ。

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  • 読書メモ:オシムの言葉

    Posted on 7月 5th, 2009 haru No comments
    オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
    オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
    • 発売元: 集英社インターナショナル
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2005/12

    ★★★★☆

     サラエボ生まれで元ユーゴ代表監督として、ユーゴをベスト8に導いた。
    また、日本代表監督時代には任期中に脳梗塞で倒れ、
    後任が岡田監督となったという経緯は記憶に新しい。

     しかし、サッカーにあまり興味を持っていない私は、
    ・オシム監督ってすごい人なの?
    ・オシム監督がどういうスタイルの監督なの?
    ということを全く知らなかった。この本からは、こういったことが理解できる。

     監督の評価は、選手や他チームの監督に聞くのが良い。
    厳しい監督であっても、結果が伴うのであれば選手は監督を評価する。
    逆にやさしい監督であっても、結果が伴わなければ評価しない。
    選手が一流の選手であればあるほど、そうである。
    そしてオシム監督の選手からの評価は、前者である。

     オシム監督は「走るサッカー」を基本とするため、練習は非常に厳しい。
    しかしついていくと、必ず結果が伴う。
    そこで選手はやる気が出てくる。
    そしてついて行けばいいのだと信頼する。

     さらに彼は、一人一人を非常によく見ている。
    その結果、ストイコビッチなどの超一流選手をはじめ、
    ユーゴの選手、日本の選手一人ひとりの信頼も厚い。

     こうした求心力を元にチームとしての方向性も定まり、
    結果として、選手層が決して厚くないジェフにおいて、
    3年でチームを優勝に導いている。
    ユーゴ代表での結果をはじめ、実績も見事である。

     その裏にあるのは、数学者であるオシム監督の
    サッカー哲学ともいうべき、ものの考え方である。
    この点については本の中でふんだんに語られている。

     ということで、サッカーに興味がない私も彼はすごいのだなとわかった。
    どうすれば人のモチベーションを上げ、成果を出すことができるのか。
    そのヒントにもなる一冊。★4つ。

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  • 読書メモ:即戦力の人心術

    Posted on 6月 20th, 2009 haru No comments
    即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
    即戦力の人心術―部下を持つすべての人に役立つ
    • 発売元: 三笠書房
    • 価格: ¥ 1,575
    • 発売日: 2008/09

    ★★★★★

     理想のマネージメントとはこういうものなのだろう。

     著者は米海軍で最高と謳われた戦艦ベンフォルドの艦長である。
    しかし彼が艦長に就任する前は、平凡な一戦艦だったという。
    しかし彼が就任して半年で、米海軍随一の実力を持つ戦艦となったという。
    その後1年半、メンバーは更に実力に磨きをかけ、
    米海軍で最も信頼の高い戦艦として活躍したそうだ。

     本書には、その際に著者が心がけた行動指針や哲学、
    そしてその結果何が起きたかという実例が示されている。

     この夢のような躍進の秘訣はなんだろう?と、誰もが気になるところだろう。
    しかしその内容は、奇策を弄しているのではなく、至ってオーソドックスである。

    • 部下を信頼する
    • 行動で示す
    • 良いアイデアは即座に採用する
    • 風通しの良い関係を持つ
    • 300人近い部下の顔と名前を全て一致させる
    • 無意味な規則を捨てる勇気を持つ
    • 楽しむことを奨励する

     一つ一つは不可能とは思えないことばかりだが、それが積み重なることで、
    部下の能力を100%引き出すことが可能な強靭な組織となったのだ。

     ほとんどの組織が、メンバー全員の力を100%活かすことはできていない。
    しかしそれに近づくことができるとすれば、本書に書かれているやり方に近いものであるはずだ。
    これを実行に移すことが簡単ではないのは、なぜなのだろう。

     タイトルの「術」という文字からは、テクニックに近いイメージを受けたが、
    いい方向に予想を裏切ってくれた。読むべき。★5つ。

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  • 読書メモ:マネジメント改革の工程表

    Posted on 6月 15th, 2009 haru No comments
    マネジメント改革の工程表
    マネジメント改革の工程表
    • 発売元: 中経出版
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2006/09/29

    ★★★★☆

    プロジェクトマネージメントの指南書

     内容は以下の書評とサイトに詳しく書かれているので、詳しくは触れない。
    マネジメント改革の工程表 – 無知・・・
    TOC-CCPM【クリティカルチェーン】

     クリティカルチェーンとTOC(制約理論)という考え方自体は珍しくはないが、
    ここまで具体的に書かれていると、実際に使ってみやすいと思われる。
    特に、日数のバッファーを一元管理するという手法は、誰にとってもシンプルで、
    皆で助けあう雰囲気になりやすいのだと思う。

     また、実際に国の公共事業において本書の内容を試し、
    大きな成果を上げたという点も説得力を増す。

     やらされるのではなく、コミュニケーションを取って自発的な動きを促すことで、
    モチベーションのアップにも繋がるという点も興味深かった。
    プロジェクトに関わっている人には実用的な知識だろうし、
    個人として自分の仕事のやり方の見直しにも使えそう。

     おもしろかった。★4つ。

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  • 読書メモ:超! 自分マネジメント整理術

    Posted on 6月 1st, 2009 haru 2 comments
    超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
    超! 自分マネジメント整理術 行動科学で3倍の成果を上げる方法
    • 発売元: インデックス・コミュニケーションズ
    • 価格: ¥ 1,470
    • 発売日: 2008/08/25

    ★★★★☆

    行動科学で自分をマネジメントする

     石田淳氏による、自分をマネジメントする方法について書かれた本。

     石田氏は他にも行動科学についての著作があるが、
    それらは組織など他人のマネジメントについてという意味合いが強かった。
    一方本書は、全編を通じて自分のマネジメントに焦点が当てられている。

     その最たるものである「整理」を軸に、仕事、環境、頭の中の整理法を、
    わかりやすく説明している。

     「誰でも同じ成果が得られる」ことがウリの行動科学だけあり、
    デスクの整理法一つとっても、方針は間違えようがないくらい明快だ(後述)

     それぞれの項目に対して小ネタが並んでいる方式なので、
    やりやすいものからピックアップするとよいだろう。

     私がメモしたのは以下の部分。

    • 大人も時間割りを作って自分をマネジメントすればいい
    • 行動の直後に「ごほうび」を(ポイントカードで十分)
    • 「整理された状態」をビジュアル化する(写真、イラスト)
    • 情報収集はあくまで何かを得るための「手段」でしかない

     小さなアクションから始めて習慣づけるのは「1つの習慣」と同じ。
    行動科学マネジメントの要諦である、適切な時期でのフィードバックは
    知っていて損はない手法。
    自分を操る術は誰しも欲しいもの。読んでおくとよいと思う。★4つ。

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  • 読書メモ:まず、ルールを破れ

    Posted on 5月 27th, 2009 haru No comments
    まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
    まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う
    • 発売元: 日本経済新聞社
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2000/10/20

    ★★★★☆

    8万人の調査結果に基づく「すぐれたマネージャー」とは?

     調査会社のギャラップによる、8万人のマネージャーと
    100万人の従業員に対して行った調査結果。
    そこから導き出されたすぐれたマネージャー像は、
    以下の言葉に集約されている。

    「人はそんなに変わりようがない
     足りないものを植えつけようとして時間を無駄にするな
     そのなかにあるものを引き出す努力をしろ
     これこそ本当に難しい」

     つまり、「弱点を補う」のではなく「長所を引き出し、
    適材適所で働いてもらう」ということだ。
    理屈ではわかっても、なかなかできることではないのが難しいところ。
    多くの組織で、いまだ「いかに弱点を補強するか」に
    焦点を当てた研修が組まれているのではないだろうか。

     長所を引き出すには、その人の才能を知ることが必要となる。
    このあたりについては、続編である「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」に
    より詳細な説明がある。

     ちなみにこの本では、マネージャーはリーダーの延長線上にあると見ている。
    一方で、リーダーシップとマネージメントは異なるというのも一つの見方。

     組織は結局人である。
    その人の扱い方について、理論は多くあるが、完璧な答えはない。
    何を信じるかはそれぞれだが、知らないものを信じることはできない。
    いろいろと学んでいるうちに、共通した部分が見えてくるのではないか。
    ということで、知っていてもよいと思う。★4つ。

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  • 読書メモ:短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント

    Posted on 3月 28th, 2009 haru No comments
    短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
    短期間で組織が変わる 行動科学マネジメント
    • 発売元: ダイヤモンド社
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2007/09/29

    ★★★★★

     禁煙やダイエットは体に良いとわかっているのに続かない。成果主義が従業員のモチベーションアップに繋がらない。これらの理由と、どうすれば解決できるかを分かりやすく教えてくれる本。

     行動科学では、「人のやる気はフィードバックで左右される」と教える。フィードバックのやり方次第で、モチベーションを高めることができるのだ。この方法は、他人だけではなく自分のやる気の管理にも有効だ。

     やる気を高めるフィードバックの鍵は「PST」(Positive , 即時 , 確か)である。禁煙やダイエットは「Positive」な結果が「確か」に得られるが、はるか未来のことなのでモチベーションを喚起しない。成果主義でも仕事に対するフィードバックが「即時」ではないので、これまたフィードバックに繋がりにくい。

     逆に「PST」が満たされていれば、フィードバックは高価なものである必要はない。皆の前で賞状をもらえるとか、上司が一声掛けるとかでも構わない。子供がご褒美としてシールを喜ぶのも、PSTを満たしているからなのだろう。

     「組織を変えるマネジメント」ということだが、それ以上に自分のモチベーションの管理にも使える。今後はこの方法を使っていこうと思った。オススメの★5つ。

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  • 読書メモ:カリスマ 人を動かす12の方法

    Posted on 3月 26th, 2009 haru No comments

    ★★★★☆

      潜在意識に訴えかけるコールドリーディングの手法をビジネスでも活用すれば、チームマネージメントがうまく行くに違いない、という本。以下まとめ。

    1. 人を動かすカリスマ性を持つには「何ができるか」より「どういう人か」
    2. カリスマ性を持つ人になるには自信は持つこと
    3. 自信を持つには最初は「なりきる」
    4. 「はったり」も続ければ「本物」に
    5. カリスマ性を感じさせるテクニックの紹介
    6. 部下を叱るときはポイントで、褒めるときは拡大解釈で
    7. 性格分析はMeタイプとWeタイプの2つだけで十分

     5.は、人に安心感を与えるコツというようなもので、他のコールドリーディングの本でも詳しく述べられている。知識として知っておくとよいかと思う。1.〜4.については、コーチングの本(例えばアンソニー・ロビンズ)と共通する部分がある。

     テクニックを学んだからといって、すぐに信頼を得られるわけではないが、人はどういう人を信頼しやすいのかという知識は、知っておいて損はない。★4つ。

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