• 読書メモ:骨盤力

    Posted on 10月 10th, 2009 haru No comments
    骨盤力 アスリートボディの取扱い説明書
    骨盤力 アスリートボディの取扱い説明書
    • 発売元: ベースボール・マガジン社
    • 価格: ¥ 2,100
    • 発売日: 2008/12/19

    ★★★★★

    スイング系スポーツをやっている人は必読

    シンクロ打法、ジャイロボールなどで有名な手塚一志氏による、
    スイング系のスポーツ全般に通用する理論の本。

    手塚氏と言えば日本の野球界でも有数の理論家であり、
    かつ阪神などプロ野球選手の指導も行っているなど実績も文句なし。

    これまでの理論のムダをそぎ落とし、シンプルにまとめた結果、
    野球以外のスイング系全般に通用する理論となっている。
    テニス、ゴルフ、バドミントン、卓球、バレーボール、ソフトボール、
    ハンドボール、陸上・・・・

    つまるところ、スポーツをやる人は読んでおいて損はない。
    というか知っておくべき。

    手塚氏の提唱するクオ・メソッドは、以下の6段階からなる。

    1. 骨盤帯3分割
      仙腸関節を動かす
    2. かませ
      弓状線を後ろに引き、後ろ足に乗る
    3. 弓状線から先端部までの連結
      骨盤から意識でつなぐ
    4. タメ
      開かないで平行移動し運動量を生む
    5. ブラッシング
      左右の骨盤を切り替える
      後ろに引いた右の弓状線を前に
      前にあった左の弓状線を後ろにすり合わせるイメージ
    6. パンチング
      腕の意識はゼロで腕を前に飛ばす

    基本は、末端ではなく体の中心に意識を置くことだと考えて間違いない。
    あとはダブルスピンも知っておくと良いが、ここでは紹介しない。

    骨盤の操作に意識を集中する。
    このことによるメリットは大きく2つある。

    1つ目は、全身の力を使うことで大きな力を発揮できるということ。

    体は、大きい筋肉ほど大きい力を発揮できる。
    骨盤を起点として力を発揮すれば、腹筋、背筋など
    胴体の大きい筋肉を使うことができる。
    そのため、腕の力だけに頼る場合よりも大きな力を発揮できる。

    2つ目は、調子を崩しにくくなるということ。

    多くのスポーツで共通して言えるのは、硬くなって
    手や腕を意識してしまうと、ろくなことがないということ。
    手打ち、手投げという言葉がある通り。
    誰しも思い当たる節があるだろう。

    骨盤に意識をおいていれば、腕に意識が集中することを防ぎ、
    全身のバランスを失いにくくなるということ。
    実際、文中は「腕は完全脱力が望ましい」と書かれている。

    手塚氏は「ピッチングの正体」「バッティングの正体」「魔球の正体」
    からずっとチェックしているが、この「骨盤力」になって
    理論的にもシンプルでわかりやすくなっていると感じる。

    回内など知っているのといないのとでは、肘の故障にも繋がる。
    手塚氏の本の中でもオススメの1冊。スポーツをやる人には★5つ。

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  • 読書メモ:変化球習得メソッド

    Posted on 9月 22nd, 2009 haru No comments
    切れ味バツグン!! 変化球習得メソッド
    切れ味バツグン!! 変化球習得メソッド
    • 発売元: 高橋書店
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2009/07/17

    ★★★★☆

    変化球のリリースと球の回転を確認できる映像付き

    DVDで、変化球のリリースと球の回転を映像で見ることができる。
    変化球はスライダー、カットボール、カーブ、フォーク、2シームフォーク。

    基本的に、なるべくストレートに近い投げ方で説明されている。
    理由は、少年に無理なく投げられるようにするためである。
    従って、慣れてきたら握りを変えたりするともっと曲がるだろう。
    (特にスライダーなど)

    この本のメリットは、ボールの握りやリリースの瞬間、回転のかかり方などが
    動画で説明されているので、イメージがわきやすいという点。
    これにより、今まで漠然と頭で持っていたボールの回転のイメージが、
    現実とはかなり異なっていることなどもわかる。

    野球経験者でも、ピッチャー以外は変化球の投げ方などまともに習わないだろうから、
    こういった本で勉強するのは役に立つと思う。
    野球をやっている人には★4つ。

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  • 読書メモ:プロ野球の一流たち

    Posted on 8月 17th, 2009 haru No comments
    プロ野球の一流たち (講談社現代新書 1941)
    プロ野球の一流たち (講談社現代新書 1941)
    • 発売元: 講談社
    • 価格: ¥ 798
    • 発売日: 2008/05/20

    ★★★☆☆

     野村克也、中西太、大野豊、古田敦也、東尾修、渡辺俊介、山崎武司、工藤公康。
    そうそうたる顔ぶれに対するインタビューが可能なのは、
    著者の野球界での知名度の為せる技なのだろう。

     各人が語る内容は深く、また互いに異なる部分が多いことも興味深い。
    しかし私が最も強く感じたことは、やはり野村の野球に対する洞察の深さなのだった。

     野球好きなら、おもしろく読める部分が多いのでは。★3つ。

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  • 読書メモ:オシムの言葉

    Posted on 7月 5th, 2009 haru No comments
    オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
    オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える
    • 発売元: 集英社インターナショナル
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2005/12

    ★★★★☆

     サラエボ生まれで元ユーゴ代表監督として、ユーゴをベスト8に導いた。
    また、日本代表監督時代には任期中に脳梗塞で倒れ、
    後任が岡田監督となったという経緯は記憶に新しい。

     しかし、サッカーにあまり興味を持っていない私は、
    ・オシム監督ってすごい人なの?
    ・オシム監督がどういうスタイルの監督なの?
    ということを全く知らなかった。この本からは、こういったことが理解できる。

     監督の評価は、選手や他チームの監督に聞くのが良い。
    厳しい監督であっても、結果が伴うのであれば選手は監督を評価する。
    逆にやさしい監督であっても、結果が伴わなければ評価しない。
    選手が一流の選手であればあるほど、そうである。
    そしてオシム監督の選手からの評価は、前者である。

     オシム監督は「走るサッカー」を基本とするため、練習は非常に厳しい。
    しかしついていくと、必ず結果が伴う。
    そこで選手はやる気が出てくる。
    そしてついて行けばいいのだと信頼する。

     さらに彼は、一人一人を非常によく見ている。
    その結果、ストイコビッチなどの超一流選手をはじめ、
    ユーゴの選手、日本の選手一人ひとりの信頼も厚い。

     こうした求心力を元にチームとしての方向性も定まり、
    結果として、選手層が決して厚くないジェフにおいて、
    3年でチームを優勝に導いている。
    ユーゴ代表での結果をはじめ、実績も見事である。

     その裏にあるのは、数学者であるオシム監督の
    サッカー哲学ともいうべき、ものの考え方である。
    この点については本の中でふんだんに語られている。

     ということで、サッカーに興味がない私も彼はすごいのだなとわかった。
    どうすれば人のモチベーションを上げ、成果を出すことができるのか。
    そのヒントにもなる一冊。★4つ。

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  • 読書メモ:イチロー思考

    Posted on 6月 1st, 2009 haru No comments
    イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫
    イチロー思考―孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫
    • 発売元: 東邦出版
    • 価格: ¥ 1,365
    • 発売日: 2004/12

    ★★★★☆

    イチローの成功の基準は自分の中にある

     イチローの言葉を元に、成功の秘訣を演繹しようとしている本。
    しかし私の印象に残ったのは、イチローの言葉の方だった。

    自分の中に立てた目標を成し遂げた。
    そのことを成功というのならわかります。
    でも他人が言う成功を追いかけ始めたら
    何が成功かわからなくなってしまいます。

    第三者の評価を意識した生き方はしたくない。
    自分が納得した生き方をしたい。

     これらの言葉から伝わってくるのは、
    ・努力をしてきたという強力な自負
    ・努力を必要なものと考え、し続けられること
    (「継続は力なり」「一歩ずつ進むしかありません」)
    であった。

     イチローや北島康介のように、自分の才能と努力に対する
    強烈な自負がないと、世界一のレベルには立てないのだと思う。
    一方井上康生にはそこまでの自負がなかった、というのは私見。

     ★3つ。野球やイチロー好きなら。

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  • 読書メモ:野村監督に教わったこと—僕が38歳で二冠王になれた秘密—

    Posted on 4月 30th, 2009 haru No comments
    野村監督に教わったこと—僕が38歳で二冠王になれた秘密—
    野村監督に教わったこと—僕が38歳で二冠王になれた秘密—
    • 発売元: 講談社
    • 価格: ¥ 1,470
    • 発売日: 2008/02/27

    ★★★★☆

     元中日の山崎武司が、楽天移籍後に野村監督に受けた教えについて書いている本。

     野村監督というと、ID野球で緻密な理論を優先する頭脳派監督という印象だが、楽天での教えは「野球選手以前に人間としてどうあるべきか」というものだったらしい。

     プロ野球選手というのは抜群に運動神経がよく、特に頭を使わずとも勝ってこれたという人も多い。従って、プロになっても頭を使わない人も多いという。しかし野村監督は、だからこそ頭を使えばまだまだチャンスがあると山崎に伝えた。その結果が38歳での2冠王である。

     野村監督には色々な見方があるだろうが、チームの再建の手腕は実績からも明らかだ。そしてこの本によれば、楽天に入ってからはかなり選手に気を使った采配を取っているようだ。個人的には日本の監督の中で最も優秀だと思う。

     野球好きな人には★4つ、普通の人には★2つだが、野球好きな人しか読まないだろうから★4つ。

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  • 読書メモ:マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男

    Posted on 2月 12th, 2009 haru No comments
    マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男
    マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男
    • 発売元: ランダムハウス講談社
    • 価格: ¥ 1,680
    • 発売日: 2004/03/18

    ★★★★☆

     日本では巨人が金満球団だが、メジャーリーグではヤンキースがそれにあたる。しかし一方でアスレチックスは、年俸総額がヤンキースの1/3にも関わらず、プレーオフ常連というコストパフォーマンスの良さを見せている。その理由は、ベテランスカウトの経験に勘に頼ったドラフトをバッサリ改め、他球団が見向きもしない選手をデータに基づきお買い得に手に入れる方針が成功したから、という。

     そのデータ基づく方針もドラフト以外にもいろいろあるのだが、これがおもしろい。「出塁率重視 ≒ 四球重視」「盗塁は禁止」「バントやエンドランもしない」「守備は対して影響がないので攻撃重視」などなど。精神的な要素を排除していて、それがどの程度範囲まで確かなのかはわからない。しかしこの方針変更をしてから強くなっているようなので、かなり有効なのだろう。

     データ好きなアメリカ人の面目躍如だが、これはアメリカの中でも主流ではないと思われる。メジャーの解説を聞いていても、あまりこういう話は聞かないので。

     野球好きの人なら、楽しんで読めるだろうから★4つ。それ以外の人には、ほどほどだろうということで★3つ。


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